女性蔑視と旅行の思い出

ももはなさんが女性蔑視について書かれた記事を読んでいて、思い出したことがありました。

 

however-down.hatenablog.com

 

 

 

今から数年前、私はニュージーランドに旅行に行きました。

現地の男性ガイドとあちこち車で行った帰り、渋滞に会いました。

どうやら前方で事故があり、それで渋滞しているとのこと。

ふと見ると、女性の警察官が車を誘導していました。

当時の自分は、女性警察官をあまり見たことが無かったので、物珍しく感じました。

何気なく彼に『女性の警察官なのですね。』と話しかけると、彼は『こちらの国では男性の職業に女性もつくのは当たり前ですよ。ただ、その分力仕事も男女関係なく行いますけどね。』と返しました。

 

その時、私はふと、何とも言えない違和感を感じました。

 

渋滞が解消し、車も順調に進みだした時にはそんな違和感も忘れてしまったのですが、帰国後に時々思い出すことがありました。

 

 

あの違和感は何だったんだろう、と。

 

 

そしてある時、分かりました。

私は女性蔑視には大反対です。

女性蔑視をしない=女性の権利が男性の権利と同等に保障される。

これは同時に男性の義務も女性が同等に行うという事なのです。

上記のエピソードに照らし合わせると、

権利=女性も男性と同じ仕事に就く(給料も同額)

義務=男性と同じ力仕事を行う。女性だからと言って都合よく免除されない

となります。

 

なに当たり前の事言ってるんだと思われるでしょうが、当時の私は女性の権利ばかりに目が行き、義務には目が行っていなかったのです。

何と都合の良い解釈をしていた事でしょうか。

当時の自分が感じた違和感は、権利ばかり主張して義務を果たすことは念頭にすらなかった自分と、リアルの男女平等社会との齟齬だったのです。

 

男女平等社会はユートピアではありません。

権利を行使するなら義務も同時に果たさなければなりません。

義務を果たすのが嫌なら権利の行使が十分に行われないのは仕方ない事なのです。

 

それでも私は男女平等社会を望みます。

その為に、私は権利を主張して義務を果たさない都合の良い自分にならないように生きていきます。