宅配料金
『日本の宅配は2時間刻みで配達時間を指定できる』と言うと外国人から驚かれる・・・。
どこかで一度は聞いたことがある話ではないでしょうか。
他国の宅配事情は知りませんが、恐らく日本の宅配サービスのレベルは高いのでしょう。
ただ、そのサービスを維持するために宅配員がサービス過重のしわ寄せを受けているのなら、それは問題です。
以前『宅配の夜指定は時間外労働の扱いになってしまう事がある』と書かれた記事を読みました。宅配員の残業費は固定額で支払われている為、超過分はサービス残業になってしまうとの事。
別の日、ヨーロッパの働き方について書かれた記事を読みました。
よく『欧米はワークライフバランスがきちんとしている。残業もしないで定時に上がり、すぐ家に帰る。』と言われますよね。
実はその理由の1つとして、“欧米では年功序列で昇給するという制度が無く、エリート以外は新卒から何年たっても給料額がさほど変わらないのが当たり前だから”という事が挙げられるそうです。
更に外食費も日本に比べて高いので、職場でコンビニご飯を食べながら残業をするというような考えも無く、『お腹が空いたから早く家に帰ってご飯にする』のだそうです。
つまり、そもそもの環境や制度が日本と比べて異なるため、自然とワークライフバランスになった(ならざるを得なかった)という事なのだそうです。
そして、『相応のサービスを求めるならその分に見合ったお金を支払うべきで、そうでないならサービスが劣化しても仕方がない』という考えが根付いているそうです。
翻って日本はと言うと、どこでもとても丁寧なサービスを受けられます。
配達に関して言えば、細かい時間指定も夜間配達も再配達依頼も全て配達料金に含まれています。
ただ、その分誰かにしわ寄せがいっているとしたら・・・。
始めに書いたように、誰かに過重労働を強いるようなサービスを私がぬくぬく受けていていいんだろうかと思います。
そこで宅配会社さんに提案ですが、今後のサービス持続性も見据えてサービスのレベルごとに支払う料金を変えてはいかがでしょうか?
例えば、まず始めに宅配の基本料金を値上げします。
次に、サービス利用者に対して下記を提案します。
① 18時以降の配送時間で指定した場合、宅配料金に100円加算する
② 9-18時の間で4時間区切りの指定にした場合、宅配料金から50円値引きする
(2時間区切りは割引適用外)
③ GWやお盆、年末年始などの繁忙期以外で配送依頼すると50円値引きする(他サービスと併用可)
などなど。
そして、会社側は配達員の過重労働を少しでも減らし、残業費は全額支払います。
会社が配達員の立場の弱さに付け込み、結果としてサービス残業をさせているのならそれは利用者として見過ごせない問題ですし、今後少子化が進む中でいつまでもサービス残業を強いて過重サービスを維持する事など出来なくなるでしょう。
とりあえず今の私に出来る事は、なるべく夜間の配達指定をせず(させず)、再配達の依頼も出さないようにして少しでも配達員さんの負担を減らすようにする事だと思います。