満たされた気持ち

5月に入ってから日差しが強くなりました。
明日と明後日は仕事です。
3日間の連休はあっという間でしたが、どの日も晴天でラッキーでした。

昨晩はお気に入りの喫茶店不定期で行っている夜営業に行ってきました。
この喫茶店、以前ランチで行ったことはありましたが夜の訪問は初めてでした。
自宅から車で1時間弱と結構遠い場所にあるので、なかなか夜に行く事が出来ませんでしたが、この日はなぜか無性に行きたくなったので思い切って行ってきました。

昼はランチで賑わう店内ですが、夜はほの暗い灯りのひっそりと落ち着いた雰囲気でした。
たまたま店内に私以外にお客さんが居らず、店主さんともゆっくりお話をする事ができました。
お互いほぼ初対面で恥ずかしがりという事もあり、GW中の営業、食べ物の好き嫌いなどたわいもない話をして過ごしました。
店主さんと私はどちらも女性で年齢も5歳ぐらいしか離れていないのですが、店主さんは既婚・子育てほぼ完了、私は未婚で子どもなしという全然違うライフステージについて、“お互い隣の芝生は良く見えるものなのだ” という話などもしたりしました。
話の折々にさりげない店主さんの気遣いもあり、おかげさまでとても心地よい時間を過ごさせてもらいました。
そして、閉店になって店から帰る道すがら、自分の心がとても満たされた気持ちになっている事に気付きました。

ああ、私は誰かと話がしたかったんだなあ。
本当は寂しかったんだなあ。
弱さや寂しさは恥ずかしいから隠さなきゃと思っていたけれど、もう自分の気持ちに素直になっていいんじゃないかなあ。
“友だちがいないボッチ人間な私だけど、何気ない話が出来る友だちがほしい。”って言ってもいいんじゃないかなあ。


地元には昔からの友だち(いわゆる親友)は居ますが、こちらには今は友だちはいません。
以前は何人かいたのですが、お互いの気持ちや生活がすれ違いから疎遠になってしまいました。
職場の同僚には良くしてくれる友だちのような人が居ます。
それもとても有難い事ですが、職場以外の場所でも友だちが欲しいのです。
友だちも碌にいない自分は恥ずかしい人間だから隠さないといけない。
そう思って過ごしてきましたが、今はもう隠さなくてもいいかなという気持ちが出てきました。
今は、何気ないことを話して笑ったり頷いたりする、そんな茶飲み友だちのような友だちがほしいです。
茶飲み友だちというとお婆ちゃんみたいですが、実は茶飲み友達ってつかず離れずのちょうどよい間柄だったりしませんか?
親友と知人の真ん中ぐらい、というか。

ところで、友だちってどうやって作ればいいのでしょう・・・。

そういえば、この前たまたま呼んだ本に友だちと環境の関連が書かれていました。
それによると友達が多い人は社交的か否かなどの性格因子だけではなくて、日ごろから多くの人と会って声を掛けたり掛けられたりしているか否かの環境因子も大いに関係していたそうです。
学生寮で行った実験では、寮の階段付近に部屋がある学生は友だちの人数が多く、階段から離れた部屋に住む学生は友達が少なかったそうです。たまたま階段付近に陽キャでコミュ強な学生が住んでいたという訳ではなく、被検者が変わっても毎回同じ結果だったそうです。
また、被検者と友だちになった学生の部屋がどの部屋に住んでいたのか調べたところ、最も多かったのは隣部屋や近くの部屋だったそうです。

この実験結果から、友だちを作りたい場合は以下を実践するのが良い(かも)という事が分かります。
① なるべく多くの人と会う環境に身を置く
② 近隣に住んでいて気が合いそうな人が居たら接触回数を増やす


言うは易く行うは難し。
それでも、たとえ亀の歩みでも前に進みたいという気持ちになりました。
自分の弱さや寂しさ、隠していた気持ちに向き合えた出会いに感謝です。